まっつん
2021年02月03日
食べ方によって栄養価が変わる?ヘルシー食材「卵」の気になるアレコレ
ダイエットや筋肉強化のためにも重要なたんぱく源になる「卵」。
卵かけごはんからサラダ、オムライス、温泉卵に雑炊など、バリエーション豊かで便利な食材ですよね。
でも、調理法によって栄養価が変わるって知ってましたか?
今回は、栄養たっぷりの卵をより効率良く食べるコツをお話します。
アンチエイジングにも良い卵
卵に含まれるたんぱく質は、体の筋肉や内臓だけでなく、皮膚や髪も作る栄養源になります。不足すると肌が乾燥しやすくなり、髪もパサつくように。
神経伝達物質の生成にも役立つので、記憶力をUPさせアルツハイマー型認知症の予防にも繋がります。
まさに、アンチエイジングのために積極的に摂取したい食材ですね。
栄養吸収率No.1で胃腸にやさしいのは半熟卵!
ところで、卵はどのように食べるのが好きですか?
実は、胃腸に負担をかけずに卵の栄養をしっかり吸収するには半熟卵や温泉卵が最適なんです。
(たんぱく質の吸収率)
・生卵・・・50%ほど
・温泉卵・・90%ほど
そして温泉卵・半熟卵は消化に良く、胃腸に負担をかけにくいのも特徴です。
さらに、体力UP効果に期待できる「ビタミンB群」や記憶力UP効果がある「レシチン」は熱に弱いので、半熟卵や温泉卵にすると程よくキープされてちょうどいいんです。
風邪をひいたときや胃腸が弱っているとき、うどんに半熟卵を入れるのは理にかなっているんですね。
ゆで卵はダイエット向きで育毛効果も期待?!
ゆで卵は、食べ応えGOOD&腹持ちGOODなので、ダイエット中にも便利な食材ですよね。卵を2個食べても、カロリーは160カロリー前後なので、茶碗一杯のご飯よりも低カロリー。
卵黄の中には、育毛効果が期待できる「ビオチン」という栄養素が含まれるので、抜け毛が気になってきた方におすすめ。ただ、卵の白身に含まれる「アビシン」と生の状態で混ざると、ビオチンの吸収が妨げられてしまうデメリットが。
そのため、育毛効果を存分に発揮したいならゆで卵にするのがおすすめです。
運動後の疲労感や体力UPには生卵!
「最近疲れがとれない」という方には、生卵がおすすめ。
卵にはビタミンB群が多く含まれ、運動後に乳酸が溜まったときや、疲れから手足にしびれが出るという時にも、疲労感解消に役立ちます。
ストレスからくる肌荒れや免疫力低下にも対処してくれるので積極的に摂取したい栄養素ですが、1つ欠点が。
ビタミンは熱に弱く、加熱すると活性が弱くなってしまうので生卵で食べるのがGOOD。
ちなみに、納豆にもビタミンBは豊富に含まれているので、強い疲労感を覚えたら納豆卵かけご飯が最高!
卵のちょっと気になる「コレってどうなの?」
ここからは、卵のちょっと気になるアレコレをお話していきます。
◇卵を1日3つ食べても問題無し?!
ひと昔前は、卵=コレステロール値が高くなるというイメージで「1日1個まで」と言われていましたよね。
でも後々の研究により、たくさん食べても影響は少ないことがわかってきました。
中には、毎日卵を3つずつ食べ続けてもコレステロール値に変化は無かったという研究結果もあるほど。
ただ、元々コレステロール値が上がりやすい体質の方や持病がある方はかかりつけ医に相談してください。体質に合わせてうまく取り入れたいですね。
◇卵の賞味期限ってどのくらい厳守すべき?
うっかり卵の賞味期限を切らしてしまったとき、食べて良いものか迷いますよね。パッケージに記載されている賞味期限は、「生卵」を前提に設定されています。
もし賞味期限が切れてしまった場合、生のまま食べるとサルモネラ菌という食中毒の原因となる細菌が増殖する可能性がありますが、75℃以上で1分程度しっかり加熱すれば死滅します。
ちなみにゆで卵を作ったときは、殻をむいていない場合は3日以内に、むいたら24時間以内に食べるようにしましょう。醤油漬けにすると、より長持ちしますよ。
今回は、卵の調理法による栄養価の違いや気になる事柄についてお話してきました。必須アミノ酸のスコアが100で良質なたんぱく源となる卵。
自身の体質や体調に合わせて上手に取り入れられたらいいですね。