まっつん
2021年07月02日
リンパの流れをほぐして不調改善!
突然ですが、今、脇の下に4本の指を入れて親指と挟むようにして強く押してみてください。
痛いですか?気持ち良いですか?
痛かった方は、肩こりやむくみ、冷え性、頭痛といった不調を感じませんか。
脇の下は大きなリンパ節があり、老廃物も溜まりやすい場所です。
老廃物が溜まっているとリンパの流れが悪くなり、いくら肩を揉みほぐしても肩こりが治らない、頭痛がちでツライ…といった不調が出やすいんです。
脇の下以外にも首の付け根や足の付け根など、体中にリンパ節はたくさん。体の不調に合わせた場所をほぐすことで、不調が良くなってくるかもしれません。
今回は、リンパ節のお話です。
そもそもリンパ節の役割と場所って?
全身には、約800か所リンパ節があるって知ってましたか?中でも多くのリンパ節が集まるのが上のイラストにある箇所。
リンパ節は体の老廃物の出口
それらのリンパ節は、細菌や異物を食い止めて退治し、それらを血管に入れないようにするフィルターの役割をしています。
キッチンでいうと、リンパ管が排水管、リンパ節が排水口のようなもの。
ゴミや汚れが溜まっていると、水の流れが悪くなるのと同じように、リンパも老廃物を溜めないようにしないと詰まってしまいます。
そういった老廃物は、筋肉のポンプ作用でリンパ管を通り体外に出ていくので、運動不足によって筋肉量が低下すると、節目のリンパ節で老廃物や水分が溜まることに。
在宅勤務で運動量が減った、スマホやパソコンの使用で長時間同じ姿勢を続けている、といったことで顔や首のリンパが滞ることに。その結果、慢性的な肩こり・頭痛・むくみが生じるんです。
体の不調とそれぞれのリンパ節
◆頸部リンパ節(首の付け根)
こちらのリンパの流れが滞ると、肩こりや頭痛だけでなく、二重あごになったり自律神経が乱れる原因にも。
◆鎖骨リンパ節
老廃物が溜まりやすい鎖骨リンパ節。こちらも流れが滞ると肩こりのほか、むくみ・たるみ・肌トラブルや倦怠感の原因にもなります。
◆脇下リンパ節(脇の下)
手から腕の根元に向かって流れている脇下リンパ。流れが滞ると二の腕のたるみにも繋がるんだとか。
◆鼠径リンパ節(足の付け根)
足がむくむ、下半身がなかなか痩せない、生理痛が酷い、という方は鼠径リンパ節の流れが滞っているのかも。
足には膝の裏にもリンパ節があり、流れが悪いとふくらはぎのむくみにつながります。
それぞれを押して痛みを感じるなら、老廃物が溜まっている可能性があります。
定期的にマッサージをして、凝りをほぐしてあげましょう。
リンパ流しマッサージのコツ
リンパマッサージをするときは、上のイラストの矢印に沿って行いましょう。
リンパ液は、肌の数ミリ下のリンパ管を流れているので、マッサージするときはゆっくり撫でる位の力加減がベスト。
リンパ節を押して痛みを感じるときは、ウイルスと戦って炎症を起こしている場合もあるので、強くマッサージするのはNG。
また、お風呂内でのリンパマッサージは避けた方がいいかも。お風呂の中は、思いのほか水圧で大きな力がかかるので、強くマッサージしすぎて痛めてしまう可能性があります。
お風呂上りなど、体があたたまって血行が良くなったときにするといいでしょう。
さらに効果をUPさせるには、コップ1杯の水を飲んでから行うのがおすすめ。リンパ液が循環しやすく、老廃物も排出されやすくなります。
エステなどでリンパマッサージをしてごっそり老廃物を取ってもらいたいところですが、ちょっと行きにくいこのご時世。
運動不足にもなりがちなので、自宅でうまくケアしていきたいですよね。
仕事の合間やお風呂後のリラックスタイムに、好きな香りのオイルやクリームを使ってマッサージすれば、リンパをほぐしながらスッキリできますよ。