まっつん
2021年11月05日
納豆って加熱したら効果半減なの?宇宙環境でも生き残る?!納豆菌がスゴイ
体に良いから、ダイエットしたいから、といった理由で納豆をよく食べているという方はいますか?
「畑の肉」といわれるほど良質なたんぱく質・脂質を含む大豆からできる納豆。
テレビなどで「加熱したら栄養が失われてしまう」「熱々のご飯の上には乗せないで!」といわれているのを聞いたことはありませんか?
私も子供の便秘対策に、時々納豆を出すのですが、ネバネバが苦手なのでいつも納豆チャーハンやオムレツといった加熱調理済の納豆を出していました…
でもどうやら子供は快便の様子。加熱したら効果無いんじゃなかったの?ホントのところどうなんだろう?と思ったので、調べてみました。
血液をサラサラに『ナットウキナーゼ』
納豆は「よくかき混ぜると糸が多くなって美味しい」って言いますよね。実はこのネバネバにはうま味成分「ポリグルタミン酸」が含まれているから。
納豆が発酵する過程でできるネバネバは「ポリグルタミン酸」というアミノ酸の一種です。
その中に「ナットウキナーゼ」が含まれます。
ポリグルタミン酸とナットウキナーゼの美容・健康効果はバツグン。
◆ポリグルタミン酸…肌の保湿機能UPやデトックス効果
アミノ酸の一種というだけあって、肌が本来もっている保湿機能を改善させてくれます。また、胃壁を守って老廃物の排泄を促すので、胃腸不良から肌荒れしやすいという人にもうれしいですね。
◆ナットウキナーゼ…血液サラサラ効果で生活習慣病にも
加熱調理すると納豆のネバネバが無くなるように、50度以上になるとナットウキナーゼの活性が失われて効果が失われてしまうんだとか。
たんぱく質分解酵素の一種、ナットウキナーゼ。
血栓を溶かす働きをするので、脳梗塞や心筋梗塞といった生活習慣病の予防になります。
ただ、このナットウキナーゼは熱に弱いのが弱点。
ちなみに「アツアツのご飯に乗せるのはNG」とされていますが、実際「アツアツ」とはいっても50度以上高温になることは少ないので、実は大丈夫なんです。
生活習慣病対策に納豆を食べたい方は、加熱調理はしないで食べましょう。
マイナス100℃~プラス100℃でも耐えうる最強『納豆菌』
熱に弱いナットウキナーゼと比べて、どんな環境でも生き残る最強成分が「納豆菌」。
通常、納豆菌は40℃前後の環境で大豆の糖分やアミノ酸、たんぱく質などを栄養にして豆の表面で繁殖します。
が、その環境が崩れても無問題。栄養細胞が殻に閉じこもるように胞子の姿に進化するので、どんな環境でも耐えうるんです。胞子になった納豆菌は、プラスマイナス100℃の環境にも耐えて真空状態でも生き残れるんだそう。(※)
宇宙環境でも死なない…?かどうか実験したわけではないけれど、それも決してオーバーな話ではなさそうですよね。
多くの乳酸菌は生きて腸まで届くのが難しいといわれている中、納豆菌は胃酸への耐性もあるので、腸内バランスを整える効果もバツグン。
腸内環境を整えると、美肌効果はもちろん、免疫力UPも期待できます。
今の時代には欠かせない成分ですよね。
イソフラボン、大豆サポニンなど女性にうれしい成分も
納豆には、他にも女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンもたっぷり。
シミ・シワ・たるみといった女性悩みに効果的です。
また、脂質の吸収を穏やかにしてくれる大豆サポニンは、コレステロール低下効果があり、ダイエット中の方は積極的に摂りたい成分です。
さらに、カルシウムの吸収を促進させるビタミンKも含まれて骨を強くしてくれます。
こうして見ていくと、納豆は最強食材ですよね。
この後、納豆を食べるベストタイミングや、納豆が苦手な人でも食べやすくなるレシピなどなど、たくさんご紹介したいのですが、長くなってしまうので今日はここまで。
次回は、効率的な納豆の食べ方やおすすめレシピについてお話します。