PROMO STAFF
2022年07月04日
世界的ダンサーMADOKA(マドカ)にインタビュー!ボディメイクや筋トレの知識なども紹介!
ストリートダンスの"POPPING" というジャンルでカリスマ的存在として注目を集めるダンサーMADOKA(マドカ)さん。
数々のダンスコンテストや世界大会で優勝するといった実績を残し、GACKTさん等の振付やバックダンサーを務めるなど、輝かしいご経歴をお持ちです。
また、様々なメディアへの出演やご自身のBar経営など幅広く活動されていて、ダンス以外のジャンルでも今後の活躍が期待されています。
「理想を掲げるな。今日を見よう。」というご自身のモットーにはどんな想いが込められているのでしょうか。
今回は、数々の舞台で最高のパフォーマンスを披露し続けるためのボディメイクのコツと自分らしい美を楽しむための考え方についてお話を伺ってきました。
■プロフィール
MADOKA(マドカ)
ダンサーのKITE、ISHIとともに日本が世界に誇るダンスチーム「FORMER ACTION(フォーマーアクション)」を運営。ストリートダンスの"POPPING" というジャンルを得意とし、世界最高峰のストリートダンスコンテスト「JAPAN DANCE DELIGHT VOL.16」では見事優勝を果たす。
国内外のダンスのビッグバトルで幾度となく優勝するなど、個々の実力もワールドクラス。非常に高い技術で体現されるクリエイティブなパフォーマンスに定評がある。国内はもちろん、数多くの世界大会で優勝、各国でjudgmentも努める日本の代表するダンサー。
アーティストの振り付け、演出、出演はもちろん、テレビ番組や雑誌などにも出演し、Barの経営者という顔も持ち、マルチな才能を発揮している。
Twitter:@MADOKA87FORMER
Instagram: @madoka87former
MADOKAさんにとってダンスとは
ーPOPPINGのジャンルで国内外で活躍されるMADOKAさん。ダンスを始めた頃から「ダンスで食べていく」と目標を立てていたのでしょうか?
「ダンスで食べていく」と思っていたというよりも、ひたすら毎日「ダンスがうまくなりたい」と思って踊っていたら、結果的に仕事になったという感じです。
ダンスって芸術的な側面をもつので、それを仕事にするのはすごく難しいことだと思います。
ダンスが仕事になってきたときにストリートダンサーが必ず悩むこととして「ダンスをしてお金を稼ぐ」か「お金を稼ぐダンスをする」かの2つがあるんです。俺もこのジレンマに悩んできました。
ーダンスをお金を稼ぐ「手段」にするかどうかということでしょうか。
はい。お金を稼ぐことが目的になると、もはやダンスは手段になってしまい「ダンスの向上」ではなくなってしまいます。
一方で「お金を稼ぐダンスをする」ことでダンススキルの向上を優先すると、ダンスを「観る側」が置いてかれてしまい、理解できる人にしか理解してもらえないダンスになってしまいます。
例えばルールがあるスポーツの世界だと、この2つがマッチすると思います。
そうすると、「絵や創作の世界などはその両立ができてるじゃないか。」と思う方もいるかもしれません。
でも、絵画とダンスとでは母数とカルチャーの深さが違います。例えばピカソの絵のスゴさを理解するのは難しくても、理解している人間の数と、絵そのものを好きな人間の数は多いです。さらに歴史もあります。
でもストリートダンスはまだまだ理解されづらく、歴史も50年前後と浅いです。ストリートダンサーが一度は陥るジレンマです。
そのため自分は「パフォーマンス=ダンス」という根本的な考え方をやめて、両者を切り離して考えるようにしました。人に見せるダンスを「仕事」、人に魅せる仕事を「志事」として"目的と手段"を変えたんです。
どちらのダンサーも間違いってことはもちろんありませんが、ダンサーはどちらも持つべきかなと思います。
ーテレビ番組に出演されたり、Barの経営に携わったりされているのもそういうことに繋がってくるのでしょうか?
そうです。
ダンス以外の仕事は、「お金を稼ぐ」という目的の中でのパフォーマンスです。あくまでも俺はダンサーなので、経営業もその延長でしかない。
手段が違うだけです。だからこそ、ダンス以外の仕事をしていて、2足でも3足でも草鞋を履いていても「俺はダンサー」と胸を張って言えると思っています。2足履こうとしない人間が2足履けるわけないですから。
最高のパフォーマンスをするために
ー自分らしく生きるために美容で意識されていることはありますか?
ボディメイクはとても意識しています。
ボディメイクは、レーシングカーのメンテナンスと同じ。
車が最高のパフォーマンスをするためには、運転技術の向上と部品のメンテナンスを続ける必要がありますよね。どんなに高度な技術を持っていて、良い部品を備えた車であっても、メンテナンスを怠れば最良の結果は残せません。
ボディメイクもそれと同じです。
「美しくなる、かっこよくなる」ためというよりは、「最大速度で駆け抜ける=最高のパフォーマンスをする」ために体を整え、ダンスの技術を磨くことを心がけています。
ー様々な筋トレをされていると思いますが、体つくりのルーティンなどはありますか?
そんなに細かくは分けていません。腹筋と背筋は毎日していますが、上半身は胸・背筋・肩、下半身は太もも・内太もも・お尻をそれぞれ日替わりで鍛えていて、3日間に1日の間隔で休憩を入れています。
ーダンスのために、ストレッチなど欠かさず行っていることはありますか?
重量トレーニングです。自分のダンスの強みはパワーであり、個人的にもレスラーのような体型が好みなので、筋肥大を意識したトレーニングをしています。
あとは、体脂肪率の調整もしています。筋トレを毎日行うと体脂肪率が低くなってしまいます。自分がやっているPOPPINGというジャンルは、体脂肪率が低すぎる身体とは相性が悪いので、常に測って一定の体脂肪率を保つようにしていますね。
ーご自身の理想の体型になるべく筋トレをされているのですね。食生活で意識されていることはありますか?
1日に炭水化物量(糖質)を60グラム以下、脂質は少し多めに摂り、タンパク質は毎朝必ず起きて1番最初にブロッコリーとゆで卵とプロテインから摂取します。
口から入れられる固形のタンパク質は限りがあるのでプロテインを飲みますね。PFC(タンパク質、脂質、炭水化物)バランスを常に意識してます。あとは自分が食事のタイミングがバラバラなので、サプリを朝飲むようにしています。
ーMADOKAさんが得意とされるPOPPINGを踊るために、体づくりで意識されていることはありますか?
最近ちょうど意識が変わったところで、「”無理をしないこと”を継続する」を意識しています。
重量トレーニングを例に挙げると、「ベンチプレスは自分が持てる最大重量×70%を1週間で120~210回やるのがベスト」と言われています。
だったら210回以上やってもっと効果を出したいと思ってしまいますが、不思議なことにそれ以上やると筋肉成長が遅れてしまうんです。
それはここ10年間ほどで出てきた研究結果なのですが、そういった情報は有名な筋肉YouTuberでも正しく認識できていないこともあります。
なので、自分は「”無理をしないこと”を継続する」ことが最大の成長速度だと思っています。
ーそうなんですね!筋トレはやればやるほど効果が高いと思っていました。
他にも「筋肉痛は筋肉の成長を妨げる」といった根性論を信じている方もいますよね。でも巷に溢れる情報は必ずしも正しいとは限らないので、そういった情報を鵜吞みにせず、論文などの根拠が明確な情報を常に勉強して、正否を判断するようにしています。
ー論文を勉強されたりと、探求心の高さもボディメイクには欠かせないんですね。
俺自身が「好きなことは誰よりも詳しくなりたい」と思う性格なので、漫画や映画、格闘技など好きなことに関して自分よりも詳しい人がいるのが許せないんです(笑)
ダンスに関しても同じです。
自分が好きなことをとことんやっていたらその先に国内大会があり、さらに世界大会があり、経験値を重ねた結果、優勝という結果に繋がったというだけです。
ー優勝することを目標にされていたわけではないのですね。
そうですね。好きなことを日々鍛錬させてライフスタイルにまで昇華させていった結果です。
ーSNSを拝見しても「今日より明日、とにかくうまくなりたい」と日々鍛錬されている様子が伺えます。ストイックに継続するコツなどはあるのでしょうか。
そもそもストイックの定義についてですが、ストイックとは、他の人ができないことを無理にやり遂げることではなく「自分が決めたことを必ず守ること」だと思います。
それにはまず「自分自身を知ること」です。「どうなりたいか」ではなく「何ができるか」を最初に考えることが大切です。
例えば、普段5キロを走る習慣が無い人がいきなり「毎日10キロ走る」という目標を立てても続けるのは難しいですよね。
そうではなく「自分は2キロ走ることならできる」と、無理なく自分が継続できることを見極めることが大事です。
そして「毎日2キロは走る」と決めたのであれば、それを毎日必ずやること。
「必ずやる」ことを毎日続けていれば、10年後は変わっているし、いつのまにか理想としていたことが現実になっていると思います。
「理想を掲げるな。今日を見よう。」これは私の生徒にも常に言っていることです。
ー自分の軸や好きなことを原動力に「自分が決めたことを毎日必ず続ける」のですね。それでも、メンタルが追いつかない時もあるのではないでしょうか?感情と上手に向き合うコツがあれば教えてください。
メンタルを強く持とうとしなくていいと思います。
むしろ感じたままに、弱い気持ちになったときにはそれを受け入れてあげればいいと思います。
どんなにメンタルが落ち込んだとしても「やっぱり好きだ」とか「やっぱり続けたい」と思えるほど好きなことや打ち込めることを見つけるのが大事なのではないでしょうか。
私自身も「どんなにやってもうまくいかない、どんなに向き合っても何も見えてこない」と何度も打ちのめされてきたので、メンタルは不安定だと思います。
世界大会でも、勝った回数よりも負けた回数の方がはるかに多いです。
それで落ち込んだことも多いですが、やっぱりダンスが好きでしたし、ダンスから目を背けることはできませんでした。
ー「メンタルを強く持とうとしなくていい」という言葉は救いになります。やっぱり好きだと思えるものと出会うことが自分の支えになるのですね。
あとは、「自分の中の軸をもつ」ということは「自分に100%の自信をもつ」とは違うと思っています。
90%の自信と10%の疑いを常に持っていること。そうすると、ちょっとやそっとじゃ折れない軸が出来上がると思います。自信が100%あったとしても、ちょっとしたことであっけなく崩れてしまうことがありますから。
ー10%の疑いを持つこと。自分を客観視するためにも大切な考え方ですね。
「自分らしい美しさ」を楽しむために
ーPROMOの「自分らしく美を楽しむ人を応援する」というコンセプトに関連して、MADOKAさんが思う「美しさ」、そしてどんな人を美しいと思われるかを教えて頂けますか?
自分の承認欲求を自分で満たせる人ですね。
例えば、「痩せたい」という人が周りにどんなに痩せてると言われても満足しないように、人間は他人から受ける承認より自己否定を優先しがちです。
自己否定感が強くて自分を認められない人は、美しく見えないですよね。
まずは自分の承認欲求を自分で満たせるように自己評価を明確にすること。それをするためには知識を増やすことです。
自分への過大評価も過小評価も、結局は勉強不足が原因だと思っています。自己評価を明確にできていて、それを自分で満たせる人はとても美しく映りますね。
ーその「自己評価」に対する意識は、日本と海外とでは違うのでしょうか?
日本と海外で美に対する意識が違うと感じることが、まさにこの「自己評価」です。
日本では、周りが美しいと感じるものを自分も美しいと思う傾向があると思います。100人が美しいと思うプロポーションを、100人全員が目指している。
海外では、100人それぞれが思う100通りの理想のプロポーションを、100通りの方法で目指しています。
「自分らしく」という言葉は、自己肯定感にも甘えにもつながるので解釈が難しいですが、海外では自分で自己評価をし、自分が好きな美しさを追求しているように感じます。
日本人が、皆が同じプロポーションを目指すのとは根底から異なる考え方ですよね。
今後の目標について
ー今後の目標や何か計画されていることはありますか?
今後の目標は、ダンスを始めたときと同じです。
一度背伸びをして遠くの目標や夢を見たら、あとは足元を見て一歩ずつ進んでいく。
「明日は今日よりイケてる自分になる!」をずっと目標に掲げてきています。昨日より進化していると実感できるのが一番楽しいんですよね。
そうすれば、常に最高の状態で勝負する準備ができているので、たとえ急に世界大会への出場が決まったとしても、特別用意することはありません。
ー毎日の進歩の積み重ねによって、夢に近づくのですね。
自分が目指す夢って自分にしか見えないことですよね。
だから、そこまでの道は自分で作ること。
その道を毎日歩き続けること。
「近道は無いのかな」とか「遠回りだったらどうしよう」とか思う気持ちがあったとしても、それはゴールしてからじゃないとわからないので、とにかく一歩進むことです。
歩いていればいずれ着きますが、止まってしまえば一生到着できません。
当たり前の話なんですが、それが秘訣といえば秘訣なのではないでしょうか。
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