PROMO STAFF
2020年08月17日
汗はなぜにおう?においを抑える効果的な方法とは
暑い季節、汗をかいた後に気になるのは体のにおい。私、におってないかな?と気になっている人は、汗をかいた後のにおいを防ぐためケアを覚えておくと良いですよ! 気をつける点とケア方法を、整理してわかりやすく解説します。
1.汗そのものはにおわない
汗の主な役割は、体温調節です。暑い季節になると、体温を下げるために汗をかきます。汗の成分はほとんどが水で、実は汗自体ににおいはないのです。
(1)汗には種類がある
汗は汗腺から出ますが汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺という2種類があり、汗の成分と身体に分布する位置が違います。
●エクリン腺
全身に分布し、主に暑い時に体温を下げるために発汗します。成分は99%が水分で残り1%がナトリウム・カリウムなどの塩分と尿素や乳酸など、色は透明で無臭です。
●アポクリン腺
頭・わきの下・手・足の裏など限られた部位に分布し、ストレスや緊張を感じたときに発汗します。
緊張すると、汗びっしょりになる体の部位がありますよね。あの汗がアポクリン腺から出る汗です。
成分はほとんどが水分ですが、タンパク質や脂質などが含まれていています。色は少し白濁、においは汗をかいた直後は無臭です。
(2)汗をかいた後、におうのはなぜ?
汗自体は無臭なのですが、皮膚の常在菌がアポクリン腺から出た汗の成分であるタンパク質や脂質などを分解することにより、においが発生するのです。
2.においが発生する前に汗を拭き取る
汗のにおいを防ぐためには、皮膚の常在菌が汗の成分を分解する前に汗を拭き取ることです。
もしも衣服に汗がしみこんで濡れている場合は、体の汗を拭いても衣服に菌と汗が移っているために、衣服がにおってしまいます。
においの発生を防ぐためには、汗をかいたら汗を拭き取ると同時に着替えるか、速乾性の生地を使った衣服を着るのが好ましいでしょう。
3.におい防止のためにできること
上記の方法の他にも、におい防止のためにできることがあります。汗を拭く・着替えることと組み合わせるとさらに効果的です。
(1)制汗剤を効果的に使う
制汗剤は数種類あり、場面に応じて使い分けることで、汗をかいた後のにおいを効果的に抑えることができます。
●塗るタイプ
しっかり肌に塗ることができるので、出かける前や汗をかく前に塗るのが効果的です。
●スプレータイプ
汗をかく前はもちろん、汗をかいた後すぐにシューっと吹きかけることで、においを抑えることができます。
●シートタイプ
制汗剤は、汗をかいた後に使うと効果的です。エタノールやメントールなど清涼感のある使用感が得られるものや、
殺菌剤が配合された薬用(医薬部外品)の商品などがあります。
(2)入浴・シャワー
お風呂に入ったりシャワーで汗を流したりするのが最も効果的なのは、言うまでもありませんね。頭には汗腺がたくさんあり、
髪で蒸れた状態になっているので、頭皮も丁寧に洗いましょう。
(3)食生活
体臭と食生活は密接な関係があります。人種や遺伝の影響もありますが、食事により栄養を体内に取り込んで私たちの体は維持されていることは変わりないので、
食事を見直すことで汗のにおいもいくらか変わってきます。
アポクリン腺から出る汗にはタンパク質や脂質が含まれ、それらが皮膚の常在菌により分解されて、においが発生することは説明しました。
タンパク質の中でも特に動物性タンパク質や油っこい食べ物が好きでたくさん食べていると、汗の中に含まれるたんぱく質や脂質が増えてしまいます。
つまり、においの元になる成分が多くなるということです。
欧米人は日本人よりも体臭が強いのは、食生活の違いが大きいと言われています。和食は植物性タンパク質である大豆製品が多く、
乳酸菌・食物繊維・オリゴ糖など腸内環境を整える栄養素も多く含む料理が多いので、
体臭または汗のにおいを抑えるには良い食事といえます。
4.におい対策でさわやかな夏を
日本の夏、特にここ数年の暑さは異常ですね。家の中ですら、少し動くと汗がでてきます。汗をかいても適切にケアして、 不快なべたつきや嫌なにおいをよせつけない、さわやかな夏を過ごしたいですね。