PROMO STAFF
2020年11月25日
その肌荒れ、洗顔のしすぎかも?菌活がうまく行く洗顔習慣が美肌の決め手
汗をかく季節になると顔のべたつきが気になるため、洗顔ですっきりしたいですよね。いつも丁寧に洗顔して保湿もしているのに、肌が荒れてしまうという人は、
もしかすると洗顔のしすぎかもしれません。
今回は、なぜ洗顔のしすぎが肌荒れを招くのかについて、詳しく解説します。
1.私たちの肌を守ってくれるもの
健康な肌にはバリア機能が備わっていて、紫外線・埃・細菌などから身体を守る働きと、
体内の水分が蒸発しないようガードする働きをしています。スキンケアに関心のある方はバリア機能のことをよく考えていると思います。
実は肌を守ってくれている存在が他にもいるのです。
それが皮膚常在菌です。表皮ブドウ球菌やアクネ菌が皮膚常在菌として、肌に住んでいます。え?アクネ菌?とびっくりしたでしょうか。
アクネ菌はニキビの原因になる細菌ですが、実は普段は私たちの肌を守ってくれているのです。
皮膚常在菌は、皮脂の成分である脂質を栄養にして暮らしています。
この活動により肌が弱酸性に保たれ、身体に害のある細菌が寄り付けなくしてくれているのです。
2.洗顔料を使って顔を洗うとはどういうことか
では洗顔料で顔を洗うと、肌に住む細菌はどうなるのでしょうか。
洗顔料の洗浄剤が皮脂を取り除きます。これにより私たちはさっぱり感を得るのですね。
ところが皮膚常在菌にとって皮脂は生きるために必要なものです。それに洗顔により常在細菌は洗い流されてしまいます。
幸い、すべて洗い流されるのではなく毛穴が彼らの避難所のようになっているので、またしばらくすると皮脂が分泌され、
皮膚常在菌も分裂して増えていくのです。
そこで勘のいい方は気づかれたと思いますが、洗顔をしすぎると皮膚常在菌が減ってしまいます。
皮脂も必要以上に流されてしまい、肌は乾燥してバリア機能も常在細菌によるガードも弱くなり、肌荒れを引き起こすのです。
3.洗顔のしすぎを防ぐためにできること
まず洗顔料を使った洗顔は、季節を問わず多くても一日2回までにとどめることです。
夏に汗をたくさんかいて、顔を洗いたいときには流水でさっと汗を流すだけでも十分です。
ニキビがあるときなど特別な場合を除いては、殺菌作用のある製品を使わないようにしましょう。
洗顔料を使った洗顔は、寒い時期など肌が乾燥しているときには肌の状態をよく見て、
必要に応じてぬるま湯だけの洗顔に切り替えることも必要です。洗顔料を使って洗顔した後に、
ヒリヒリチクチク感じたら洗顔料を使うのを中止するか、洗浄力の弱いアミノ酸系洗顔料を使うようにします。
症状がおさまらないときには、皮膚科を受診しましょう。
4.菌活を妨げない洗顔で、きれいな素肌を取り戻そう
洗顔料で皮膚常在菌が流されてしまうからといって、洗顔をしないのもよくありません。酸化した皮脂をずっと放置していると、皮膚を刺激して炎症を起こすことがあります。
また古くなった角質を、速やかに取り除くためにも洗顔は必要です。
古くなった角質があると毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因にもなります。
皮脂と古い角質を除去しすぎないようにすることで、皮膚常在菌も元気になり肌を守ってくれます。
今一度、洗顔習慣について考えてみるのも良いですね。