PROMO STAFF
2020年09月02日
日焼け止めを塗っているのに日焼けするのはなぜ?
日焼け止めを塗っているのに、日焼けをしてしまった経験がある人は、どのように自分を納得させていますか?塗りムラ?効果が弱い?汗で落ちてしまった?
実はどれも正解なのですが、あと一つ見落としがちなことがあります。正しく日焼け止めを使っていれば、日焼けを防ぐことは可能です。今回は元化粧品開発者だった私が、
正しい日焼け止めの使い方について解説します。
1.日焼け止めの性能を決めるSPFとPA
SPFとPAは、日焼け止めの性能を表す指標になっています。SPFとはUVBにより肌が赤くなる日焼けの防止効果を数値化したもので、
数値が高いほど紫外線防止効果が高くなります。PAはUVAにより短時間で肌が黒くなる日焼けの防止効果を「+」の個数で表わしたものです。
「+」の数が多いほど、紫外線防止効果が高いことを意味します。
日焼け止め商品のSPF・PAの数値を決めるためには、統一された方法で測定します。そこで得られた数値が、その商品のSPA・PA値としてパッケージに表記されます。
数値が表すような日焼け止め効果を期待するのであれば、この測定法で使用される日焼け止めの量と同じだけ肌に塗る必要があります。
2.効果を得るために必要な日焼け止め1回分の使用量
この測定法で使用される日焼け止めの量は、肌面積1㎠あたり2㎎です。日本人女性の顔の面積は約350㎠なので、顔に使用する日焼け止めの量は0.7g程度となります。
この量を顔全体に均一に伸ばすことで、表示されたSPF・PAの紫外線防止効果が期待できるのです。
では0.7gはいったいどのくらいの量なのでしょうか。商品によっては、目安の量を図などで示してくれていますので、それを参考にするとよいと思います。
私が普段使っている日焼け止めは乳液タイプで、粘度がほとんどないサラサラしたものですが、手のひらに1回分の量を取ってみました。それが下の写真です。
どうですか?思った通りの量でしたか?それとも思ったよりも多かったですか?
上の写真はサラサラした日焼け止めですが、クリームタイプになると同じ重さでも見た目の量が変わりるので、どうしても量の感覚がつかめないときには、
実際に家にあるスケールで測ってみるとよいでしょう。
3.日焼け止めの塗り方
日焼け止めは紫外線から肌を守るための成分が入っていて、その成分が肌の上に均一に乗っていなければなりません。 日焼け止めを使う直前に容器を良く振って、日焼け止めの成分が均一になるようにして、 肌に塗る時にもムラにならないよう均一に、また塗り残しがないように隅々まで丁寧に塗っていきます。
4.塗った後も効果を持続させるために必要なこと
完璧に塗ったとしても、汗をかいたりタオルや洋服などで擦れたりすると、日焼け止めが落ちてしまいます。そのため2-3時間おきの塗り直しが必要といわれています。
塗り直しの際には、汗や皮脂などを軽く取った後で日焼け止めを塗るようにしましょう。メイクをしている場合、
メイクの上から日焼け止めを塗るのを躊躇しませんか?かといって、2-3時間おきにメイクを落として日焼け止めからやり直しなんて、現実的ではありません。
おすすめはスプレータイプの日焼け止めです。メイクの上から使えるので、汗や皮脂だけティッシュなどで押さえて取った後、スプレーするだけでOKです。
スプレータイプの日焼け止めでも、均一に塗らなければならないため、顔全体に日焼け止めが行きわたるように十分量スプレーする必要があります。
私がスプレータイプの日焼け止めが便利だと思うのは、塗り直しのことだけではなく、髪にも使えるからです。髪も肌と同様、紫外線によるダメージを受けるので、
スプレータイプの日焼け止めを1本持っていると肌にも髪にも使え、外出時にも簡単に使えるので助かります。
5.幾重にも紫外線防止対策をしていればなおヨシ
それでも完璧に紫外線を防ぐことは難しいものです。そこで日傘や帽子なども併用するのがおすすめです。 コロナ対策でマスクをして外出すると思いますが、真夏に外でずっとマスクをしたまま過ごすのはかなり厳しく、 水分補給をしたりひと気のない所でマスクを外してリフレッシュしたりすることがあると思います。その時には、マスクと肌が触れる部分の日焼け止めが落ちていることも考えて、 マスクを外す際には日傘やつばの広い帽子を着用して、できるだけ紫外線に当たらないように気をつけましょう。