まっつん
2020年11月20日
【後編】ヨーグルトとの相性があるって知ってた?目的に合わせて菌を選ぼう
前回は、主にビフィズス菌が多く含まれているヨーグルトについてお話しました。
今回は、乳酸菌を主に含んでいるヨーグルトについてのお話です。
乳酸菌は整腸作用だけじゃない!
乳酸菌は腸内環境を整え善玉菌を増やし、便秘の解消・予防や、免疫力の向上に期待できますが、働きはそれだけではありません。
「ガセリ菌」や「R-1乳酸菌」という名前を聞いたことはありませんか?
それらは、コレステロール値を下げたり、ウイルスに負けない体作りを手伝ってくれたりする働きをするものがあります。
健康には欠かせない乳酸菌
代表的な乳酸菌を4つご紹介します。
①ガセリ菌(別名ガセリ菌SP株やSBT2055株)
小腸にとどまり、免疫細胞に刺激を与える働きをします。また、血中の悪玉コレステロール値を下げる効果も。
乳酸菌の中で最も長い時間腸の中にとどまることができるため、ピロリ菌の増殖を抑える働きもあるんだとか。
ダイエット中の方や高コレステロールになりがちな方、胃炎の方などにおすすめですよ。
市販のヨーグルトでは、こちらがおすすめ。
『ナチュレ 恵 megumi(雪印メグミルク)』
「ガセリ菌SP株」と「ビフィズス菌SP株」両方の菌が入るヨーグルトです。
内臓脂肪やコレステロール値を減少させる効果があり、便秘改善・ダイエット・生活習慣病を予防したい方におすすめ。
②R-1乳酸菌
冬になると、インフルエンザや風邪予防目的で、R-1ヨーグルトを毎日摂取するという方もいるでしょうか。
この菌は、悪い細胞を体から除去しナチュラルキラー細胞を活性化させてくれるので、免疫力を高めたい人におすすめ。
『プロビオヨーグルトR-1(明治)』
「強さを引き出す乳酸菌」というキャッチコピーのとおり、免疫力をあげてウイルスに負けない体つくりをしたい人にぴったり。
ドリンクタイプが有名ですが、ダイエット中の方は甘く味付けされているものよりは無糖のものを。
③LB81乳酸菌
こちらも免疫細胞の働きを高めてくれる「抗菌ペプチド」が多く含まれ、腸管バリアの機能を高めてくれます。
腸管バリアが弱まると、バランスの悪い食生活やストレスによるダメージを受けやすくなってしまいます。
なかなかバランスの良い食事をとることができない、ストレスが多い生活をしているという人におすすめです。
『ブルガリアヨーグルト(明治)』
整腸作用があり、腸内細菌のバランスを整えてくれます。便秘改善だけでなく、ストレスを抱え込みやすい方や乱れた食生活の悪影響を軽減させたい方は、定期的に摂取して胃腸をいたわりましょう。
④クレモリス菌FC株
他の乳酸菌と比べて生きたまま大腸まで届いて体内にとどまるので、整腸作用・生活習慣病予防・免疫力UPなど、多くの健康効果を期待できます。
毎日疲れを感じずにアクティブに過ごしたい健康志向の方におすすめ。『カスピ海ヨーグルト(フジッコ)』が代表的です。
より効果を高める食べ方とは?
ヨーグルトは、胃液が薄まる食後に食べると、菌が生きたまま腸に届きます。ベストなのは夕食後。22~2時が肌や体のゴールデンタイムと言われるように、腸も活発に動きます。
たくさん食べるほど効果が高まるわけではないので、1日100~150gを目安にまずは2週間続けてみましょう。
2週間続けて何か改善が見られたら、そのヨーグルトの菌と胃腸との相性が良いということ。
せっかくヨーグルトを食べるなら、菌の効果を知って自分に合った食べ方はしたいですよね。
ぜひ、自分に合うヨーグルトを探してみてください。