PROMO STAFF
2020年11月06日
その症状、秋の花粉症かも?
花粉症といえばスギやヒノキで春のイメージが強いですが、秋にも花粉症の原因になる花粉が飛んでいます。今まで秋になると調子が悪くなり風邪かと思っていたら、実は花粉症だったという可能性もあります。 そこで今回は秋に花粉症の原因になる植物、その症状と対策法について紹介します。
1.花粉症の原因になる秋の植物とは?
花粉症の原因になる秋の主な植物には、ブタクサ・ヨモギ・カナムグラがあります。
ブタクサは河川敷や空き地などで秋になると黄色い花を咲かせます。
ヨモギ(上の写真)はキク科の植物で、葉の香りが強く、薬草や食用に使われたりしています。
カナムグラは原っぱでよく見られる雑草で、つる性の植物です。これらの植物の花粉によって、アレルギー症状が現れるのが花粉症です。
(1)ブタクサとよく間違われるセイタカアワダチソウ
ブタクサは河川敷や空き地などで黄色い花を咲かせると説明しましたが、セイタカアワダチソウのことをブタクサと勘違いする人が多いそうです。
上の写真がセイタカアワダチソウですがブタクサと同じような場所に生育し同じ黄色の花を咲かせるため、間違われやすいのです。
(2)花粉症の原因?セイタカアワダチソウは無実
しかしセイタカアワダチソウは薬草としての効能があり、ブタクサのように花粉を飛ばす植物ではないので、花粉症の原因にはなりません。
黄色い花というだけで、全くの濡れ衣なのです。ブタクサとセイタカアワダチソウの見分け方は、葉の形です。
ブタクサは上の写真のように菊の葉に似てギザギザしているのに対し、セイタカアワダチソウの葉は笹の葉のような形をしています。
また、ブタクサの花の色はセイタカアワダチソウのように、遠目からはっきりとした黄色には見えません。
2.花粉症の症状は春と秋で違いはあるか?
春に多いスギやヒノキの花粉と、秋に飛ぶブタクサなどの花粉は大きさに違いがあり、それが異なる症状を引き起こします。
スギやヒノキの花粉はブタクサなどに比べると大きいため、鼻粘膜にくっついて主に鼻水や鼻づまりの症状が現れます。
一方秋に花粉を飛ばすブタクサなどは、スギ・ヒノキよりも花粉が小さいため吸気に混じって気管の中まで入っていきます。そのため喘息のような咳が出る症状が現れます。
秋になって熱がないのに咳が出ておかしいなと思ったら、花粉症の可能性がないか、病院へ行って調べてもらいましょう。
3.秋の花粉症のピークはいつ?
ブタクサ・ヨモギ・カナムグラの花粉が飛ぶ季節は地域によって前後しますが、9月~10月頃です。スギやヒノキとは異なり、 花粉はそれほど遠くまで飛ばないので(数十メートル程度)、これらの植物が群生している場所に近寄らないことです。
4.秋の花粉症対策は?
外出時にはマスク・眼鏡・帽子の着用、花粉がついても手ではらうと落としやすいツルンとした素材の上着を着るのがベストです。
家の中にできるだけ花粉を持ち込まないようにするためです。
症状がひどい場合には、その時期だけでも外に洗濯物を干すのをやめたり、洗濯物を取り込む際には表面についた花粉を払い落としたりするとよいでしょう。
部屋に空気清浄機を設置して、しっかり部屋の掃除をすることで症状を抑えることができます。また家の周りに花粉症の原因になっている植物がないかも、注意して見ておくとよいですね。
5.つらい症状はがまんせず対処して
症状がつらいときには、がまんせずに病院を受診して薬で対処しましょう。 鼻詰まりや鼻水が続くと、口呼吸をして症状が悪化したり、鼻を頻繁にかむことで肌が荒れたりしてしまいます。薬が合わないときや眠くなるのが嫌なときには、遠慮せず医師に相談するとよいでしょう。快適に秋を満喫するために、予防と症状への対処は早めが肝心です。